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俳優陣の名演怪演と半沢リベンジ型脚本が光る『銭の戦争』

今季のドラマで今もなお観ているのは、『銭の戦争』『○○妻』『流星ワゴン』の3本。中でも最も楽しみにしているのが、『銭の戦争』。

何よりもまず、相変わらず渡部篤郎の演技が素晴らしい。多くの俳優が目標としている「クール&ユーモラス」な松田優作路線はやはりこの人しかいないと、改めて痛感させられる名演あるいは怪演。俳優はルックスの良さでデビューし、作を重ねるごと徐々にユーモアを手に入れてゆくというのが常道だが、いまもっとも「いい加減で格好いい男」を演じられるのが渡部篤郎だと思う。

演者の誰もが松田優作になりたがるのは、俳優としてのリアリティを追求してゆく過程で、彼の演じた「生々しいいい加減さ」こそが人間というものの本質であり、究極のリアリティはそこにしかないと気づくからだろう。そういう意味で、この路線の後継者には、他に長瀬智也の名が浮かぶ。

一方で、主役を務める草彅剛の平板な演技も、役柄に妙にハマッていて魅力的だ。それに対し、溢れそうになる感情をそのクールな表情の裏に必死に抑え込み続ける木村文乃の涙目にも、間違いなく人を惹きつける魔力がある。

金銭を中心とする騙し騙されのめくるめく物語展開には、『半沢直樹』に通じるものがある。あちらの「倍返し」ほどの決め台詞はないが、「借金苦による父の自殺から始まる復讐劇」という物語の骨格は明確に共通しており、これはやはり主人公の動機として非常に強い。そして視聴者を引っぱり続けるドラマの牽引力推進力は、主人公の根底にある動機の強さによっておおかた決まる。その動機の強さは、どうやら失ったものの大きさに比例する。

主人公が「捨て去った心」を取り戻すハートフルな物語になるのか、はたまたそんな甘い心を置き去りにしたまま冷酷無比に金銭的復讐を遂げるのか。この先どちらの方向へ進むのか、とても興味深い。

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