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2017春ドラマ満足度ランキング(前半終了時点)

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※あくまでも個人的な満足度ランキングです。

1位 『リバース』(TBSテレビ/金曜22時/藤原竜也主演)

派手さはないものの、同枠で地道に実績を積み重ねてきた湊かなえ原作ドラマ。それゆえに期待していたが、今のところ期待以上の面白さ。

基本路線は『Nのために』に近い雰囲気を持つ群像ミステリー。シーンの時間軸を前後に動かすことで、情報を巧みに制限/解放してみせる。その時間と情報のコントロールにより、物語に緊張感と予測不能な展開を生み出してゆく。

開始前は正直キャスティングに少し疑問を感じていたが、はじまってみれば作品の持つ不穏な空気感に見事に溶け込んでいる。

個人的には、元刑事のジャーナリストとして主人公たちを追い回す武田鉄矢が、このドラマの影の立役者だと感じている。頼りなげでありながらも時に鋭く、なにもわかっていないようでいてすべてを知っているような、そんな酔拳的な「飄々とした強さ」。そして彼がふと口にするひと言が、物語を劇的に展開させる重要なスイッチの役割をも果たしている。

中盤にしてすでにクライマックス感があるが、この先さらにどこまで展開していくのか注目である。


2位 『4号警備』(NHK総合/土曜20時15分/窪田正孝、北村一輝主演)

とにかく放送時間が30分であることが信じられない。30分の中に、1時間分の展開が無理なく詰め込まれている。とても密度の濃いドラマである。だからといって拙速なイメージはなく、それぞれのキャラクターを伝える日常的なシーンもしっかり盛り込まれている。

当初は「刑事ドラマのバリエーションもいよいよここまで来たか」とやや辟易しつつ見はじめたのだが、実は毎回ちゃんと「警備員にしかできないこと」をやっている。

もちろんドラマなので、普通の警備員の範疇を越えた危険な言動は多々あるが、やはり公の存在である刑事よりも、個人に雇われている警備員のほうが被害者との人間関係を濃密に描きやすく、その点においては探偵ドラマにより近いかもしれない。

刑事モノと探偵モノのちょうど中間あたりの絶妙な場所に、いい設定を見出したという印象。


3位 『あなたのことはそれほど』(TBSテレビ/火曜22時/波瑠主演)

とにかく「現代版冬彦さん」としての東出昌大が異彩を放っている。

これまで守備的な戦いに甘んじてきた彼が第4話ラストでついに覚醒。この先どういった攻勢に出るのか、目が離せない。


4位 『緊急取調室』(第2シーズン)(テレビ朝日/木曜21時/天海祐希主演)

「取調室」という限られた空間をメインに、暴力ではなく対話だけを武器に事件を解決に導くという、おそろしくミニマムな設定。

しかし無駄にあれこれ手を広げるよりも、ピンポイントを狭く深く突いたほうがスリルが生まれるという好例。

今のところ犯人を口説き落とす手法にも毎度明快なアイデアがあって、アクションはないがカタルシスはある。


5位 『小さな巨人』(TBSテレビ/日曜21時/長谷川博巳・岡田将生主演)

『半沢直樹』班制作のドラマとのことで期待したが、現時点では期待通り半分、気負いすぎ半分といった印象。

「本庁対所轄」という内部の対立構造にこだわりすぎる余り、目の前にある事件の解明がおろそかになる時間帯が多いのが気になる。中には3話目のように、事件の捜査はほとんど進展せず単なる内輪揉めに終始する回もあり、展開が動く回と動かない回の落差が大きい。

「本庁対所轄」といえば『踊る大捜査線』が切り拓いた路線だが、あの作品には台詞にもあったように、「現場で血が流れる」という現場至上主義のオーソドックスな刑事ドラマのカタルシスがあった。

『踊る』が現場の事件捜査を進めるためにやむを得ず内輪揉めを起こしていたのに比べると、本作は内輪揉めのために事件を利用しているという逆ベクトルが働いているようにも見える。それを「本末転倒」と見るか、より「本質に迫っている」と見るか。

音楽と大声とアップに頼りすぎる演出も、ダイナミックではあるがやや飽きてきた印象もあって、痛し痒しではある。


6位 『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ/火曜21時/小栗旬主演)

1話目の本格的アクションシーンにはたしかに驚いた。『MOZU』的な暗い雰囲気も悪くない。全体を貫く「組織対個人」の構図も物語全体の強固な軸として申し分ない。フジテレビのドラマが見るからに迷走している中、やはりカンテレ制作ならではの信頼感もある。

しかし毎回のバッドエンドは、やはりカタルシスが足りない。たまのバッドエンドは新鮮だが、毎回そうと決まっていると、途中で「どうせ助からないんだろうな」と思ってしまい、緊張感を保つのが難しい。見せ場のアクションシーンも、解決につながらなければ無駄な動きであるような気がしてくる。

おそらく最終話まで観れば、ドラマ全体が一本の映画のように機能してくると思われる。しかし個々の回に関してみれば、1時間で得られる満足感はそう多くない。とはいえ最後まで見届けたいと思わせる作品ではある。


7位 『ボク、運命の人です。』(日本テレビ/土曜22時/亀梨和也主演)

しれっと「神様」が出てきてしまうあたり、コメディ要素が上滑りしてしまうような予感があったが、思いのほか日常設定に馴染んでおり、ラブコメとして無理なく楽しめる。

一歩ずつ二人の関係が進展していくストーリーは破綻がなく落ち着いて観られるが、意外性がないのも事実。


8位 『女囚セブン』(テレビ朝日/金曜23時15分/剛力彩芽主演)

初回のインパクトは強烈だった。おそろしく無口なヒロイン、ワケありすぎる女囚たちだけでなく、妙な空気感を放つ看守たちのやりとりまで含めて、独特の世界観がある。

2話目以降は一問一答というか、1話ごとに1人ずつ味方につけていく流れがかっちり出来すぎていて、わりと普通のドラマになってしまったような気がしないでもない。せっかくのキャラクターと世界観なので、もっと無茶苦茶やってほしいところだが。


9位 『母になる』(日本テレビ/水曜22時/沢尻エリカ主演)

テーマの重さとメッセージ性の強さがわりとストレートに提示されているぶん、エンターテインメントとしての見せ場を作るのに苦心しているように見える。

さほど劇的な展開が期待できる設定ではなく、タイトル通り少しずつ「母になっていく」ドラマであると思うので、楽しむというよりは「見守る」タイプの作品。


10位 『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ/日曜22時30分/綾野剛主演)

突拍子もないSF設定ではあるが、1話目は思いのほか物語としてしっかり構築されていた。

しかし2話目以降は、同じことの繰り返しになりつつある。「フランケン」という特殊設定の使い道のバリエーションが、この先増えていくかどうか。すでに行き詰まっている感触はある。


【2017春ドラマ(4月スタート)傾向と対策、そしておすすめの注目作】
http://arsenal4.blog65.fc2.com/blog-entry-338.html

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2017春ドラマ(4月スタート)傾向と対策、そしておすすめの注目作

小さな巨人


◆『貴族探偵』(フジテレビ/月曜21時/相葉雅紀主演/4月17日スタート)
http://www.fujitv.co.jp/kizoku/
枠内最低視聴率更新中(前作『突然ですが、明日結婚します』の平均視聴率6.7%)の「月9」、起死回生の一発となるか?
目玉は月9枠30周年の豪華キャスト。相葉雅紀、武井咲、生瀬勝久、井川遥、滝藤賢一、中山美穂、仲間由紀恵ほか。
むしろ脇役に実績のある主役クラスを置いているという意味ありげな布陣。
脚本家は『僕のヤバい妻』『ようこそ、わが家へ』の黒岩勉。両作ともトリッキーな脚本で王道とは言い難いが、「気になる展開」の名手。
“主人公が推理せずに謎を解く”ミステリー。小説原作。貴族探偵といえばTBSの失敗作『IQ246』を連想するが…。

◆『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ/火曜21時/小栗旬主演/4月11日スタート)
http://www.ktv.jp/crisis/index.html
フジテレビ制作のドラマよりも挑戦的な設定が多いにもかかわらず、視聴率的にはむしろ信頼と実績の「カンテレ枠」。
ただし今回は小栗旬×西島秀俊という映画主役級の二人を中心に据えているためか、そのぶんいつもよりはオーソドックスな設定に見える。
「公安×西島秀俊」という配役が『MOZU』とかぶる。石田ゆり子も両作に出ているので既視感が。
カンテレ枠には毎度新境地を期待してしまうが、今回は金曜22時TBSっぽいイメージの本格派路線か。

◆『あなたのことはそれほど』(TBSテレビ/火曜22時/波瑠主演/4月18日スタート)
http://www.tbs.co.jp/anasore/
略称は『あなそれ』? 漫画原作。
《二組の夫婦のマリッジライフと、四者四様に揺れる恋愛模様を描くラブストーリー》とのことで、『カルテット』枠でまたカルテットをやるのかという疑念が。こちらのほうがテーマが明快なので、あそこまでストーリーが散らかることはないと思うが。
しかし『カルテット』に比べると東出昌大、仲里依紗、鈴木伸之というキャスティングは派手さに欠ける印象。

◆『母になる』(日本テレビ/水曜22時/沢尻エリカ主演/4月12日スタート)
http://www.ntv.co.jp/haha/
沢尻エリカ、板谷由夏、小池栄子、藤木直人、中島裕翔ほか。
近ごろコメディ系で好調の日テレ水10枠だが、今回は《今を生きる3人の女性が「母になる」までの物語》というテーマの重さが際立っている。
「母親」経験のある人以外にも観られる内容になるのかどうか、その「入口」が今のところ見当たらない。

◆『警視庁捜査一課9係 Season 12』(テレビ朝日/水曜21時/渡瀬恒彦主演/4月12日スタート)
http://www.tv-asahi.co.jp/9gakari_12/
◆『警視庁捜査一課長 Season 2』(テレビ朝日/木曜20時/内藤剛志主演/4月13日スタート)
http://www.tv-asahi.co.jp/ichikacho2/
この二本はとにかく題名の区別がつかないのでなんとかしてほしい。

◆『緊急取調室』(第2シーズン)(テレビ朝日/木曜21時/天海祐希主演/4月20日スタート)
http://www.tv-asahi.co.jp/kintori/
通称「キントリ」。キンチョウ蚊取りマット以来の「キントリ」。
上記の「警視庁捜査一課」系(怖ろしく狭いくくりだ)二本を含め、テレ朝はとにかく『相棒』の後継を探しているように見える。
でんでん、大杉漣、小日向文世という渋すぎる脇役のメンツは気になるが、いまとなってはよく見る並びではあるかもしれない。

◆『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ/木曜22時/桐谷美玲主演/4月13日スタート)
http://www.fujitv.co.jp/hitopa/index.html
漫画原作。女子力ゼロのリケジョ(理系女子)が主人公のラブコメ。
タイトルといい設定といいだいぶコメディ要素強そうだが、それを漫画のままではなく、上手くドラマのテンションに落とし込めるかどうか。
漫画を漫画のノリのままやって上滑りしてしまうドラマが昨今多い印象。

◆『ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~』(NHK総合/金曜22時/多部未華子主演/4月14日スタート)
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=09460
本屋大賞ノミネート作品のドラマ化。
何もかもが落ち着いている。

◆『リバース』(TBSテレビ/金曜22時/藤原竜也主演/4月14日スタート)
http://www.tbs.co.jp/reverse_tbs/
湊かなえ原作。『夜行観覧車』『Nのために』のチームがおくるヒューマンミステリー。
キャストは他に戸田恵梨香、玉森裕太、小池徹平、YOUなど。
『Nのために』が良かったので、この制作チームの手掛けるミステリーには内容的に期待できるはず。
ただ気になるのは、主演の藤原竜也とこのチームが作り出す重厚な空気感の相性。

◆『女囚セブン』(テレビ朝日/金曜23時15分/剛力彩芽主演/4月21日スタート)
http://www.tv-asahi.co.jp/joshu-7/
剛力彩芽、山口紗弥加、トリンドル玲奈、橋本マナミ、安達祐実らによる女子刑務所内マウント合戦。
深夜帯ならではの「変わり種」として気になる。

◆『4号警備』(NHK総合/土曜20時15分/窪田正孝、北村一輝主演/4月8日スタート)
http://www.nhk.or.jp/dodra/yongou/
警察ならぬ民間警備会社によるボディガード、“身辺警護” の最前線を描く物語。
警察ものが多い中、「現場で活躍する刑事からちょっと外した設定」というのも多いが、「警備員」までいくともはやまったくの別世界なのか、あるいは似たような展開が待っているのか。
おそらく後者である予感。

◆『ボク、運命の人です。』(日本テレビ/土曜22時/亀梨和也主演/4月15日スタート)
http://www.ntv.co.jp/boku-unmei/
キャストは他に木村文乃、山下智久ほか。
脚本は『きょうは会社休みます。』『世界一難しい恋』の金子茂樹。
コメディ要素強めで安っぽいようにも見えるが、結果を出している脚本家ゆえに注目作か。

◆『架空OL日記』(日本テレビ/土曜深夜1時55分《初回は3時20分》/バカリズム主演/4月15日スタート)
http://www.kaku-ol.jp/
バカリズム原作/脚本/主演。
同作はブログ→書籍化→ドラマ化という経緯だが、最初のブログ連載が2006年にスタートしていることを考えると11年越しのドラマ化。
OL目線で書いたものをドラマ化して、バカリズム本人が主演ということはどうなるのかと思いきや、HPを見る限り特にヅラも派手なメイクもないままいつもの顔で制服だけ着てしれっとOL役。それでちゃっかり周囲にフィットしている感じが面白い。

◆『小さな巨人』(TBSテレビ/日曜21時/長谷川博巳・岡田将生主演/4月16日スタート)
http://www.tbs.co.jp/chiisanakyojin_tbs/
なんといっても『半沢直樹』チームによる作品。
《警視庁と所轄の確執、警察内部の戦いを克明に描く警察エンターテインメントドラマ》であり、《謎解きを重視した本来の警察ドラマとは一線を画した、今までにはない“リアルな警察の姿”そして“人”を描く》とのこと。
そういわれるとやはり『踊る大捜査線』を連想するが、日曜劇場枠の特性からするとよりシリアスな方向だろうか。
全方位的に隙がなく、すでにクオリティは保証されたようなものだが、何もかもが正統派すぎるのがプラスに働くかマイナスに働くか。

◆『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(フジテレビ/日曜21時/観月ありさ主演/4月23日スタート)
http://www.fujitv.co.jp/sakurakosan/index.html
ラノベ原作。主人公は骨格標本を組み立てる「標本士」とのこと。
マニアックすぎる設定+放送枠のマイナス実績により、観る側にとってはかなりハードルが高い。
そういえば近ごろ、『IQ246』の中谷美紀や『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』の波瑠もそうだったが、「死体に異様な興味を持つ」系の女性キャラが多い。

◆『フランケンシュタインの恋』(日本テレビ/日曜22時30分(初回のみ22時)/綾野剛主演/4月23日スタート)
http://www.ntv.co.jp/frankenstein_koi/
怪物と人間、年の差100歳のラブストーリー。
いくら日常に放り込んだとしても、それが結構なイケメンであったとしても、さすがにフランケンシュタインに感情移入するのは難しいのではないか。
主題歌はRADWIMPS。
ちなみに今期テレ東深夜『100万円の女たち』ではRADの野田洋次郎が主演。
『君の名は。』大ヒットの余波にしては、時すでに遅しの感も。

【今期おすすめの注目作】
◎『小さな巨人』
 日曜劇場枠+『半沢直樹』スタッフで鉄板か。
○『ボク、運命の人です。』
 脚本家が好調「日テレ水10枠」のヒットメーカー。
○『リバース』
 安定の湊かなえシフト。ただし役者陣がやや地味か。
△『貴族探偵』
 不調の月9だが、『ヤバ妻』脚本家のとんでも展開に期待。

ドラマ『嘘の戦争』感想ツイートまとめ vol.2

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【ドラマ『嘘の戦争』感想ツイートまとめ vol.1】
http://arsenal4.blog65.fc2.com/blog-entry-335.html

















【喜怒哀楽を越えてほくそ笑む草彅剛の怪演が光る『嘘の戦争』~2017冬ドラマ初回レビュー~】
http://arsenal4.blog65.fc2.com/blog-entry-333.html

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